2019年7月30日火曜日

第一交通武蔵野分会NEWS 第24号

https://drive.google.com/file/d/15MYU28naWthl4vVPYQSvkGLm4Q6wGcsM/view?usp=sharing


5月31日の都労委の審問で、
第一交通武蔵野の違法・無法を暴ききる!

「労働組合なし!? 基本給48万円!?」

 第一交通武蔵野が職安で提示している求職票の記載に騙されてはいけない。大げさな数字が書いてあるのは本当のことを書くと乗務員が集まらないからだ。給与規定には基本給が最低賃金による時給であることがハッキリと書かれている。実際、第一交通グループの賃金は、タクシー業界最低レベルだ。
 弱小タクシー会社を買収してグルーブ化する際も、労働条件を継承することはない。暴力団関係者を使ってでも組合をつぶして、全国最低レベルの労働条件を押し付ける。
 軽井沢スキーバス事故で問題になった運行管理者不在の営業だって、人件費削減のためならば躊躇なく行う第一交通グループだ。労働組合が会社の違法行為を公表するのではないかと疑心暗鬼だから、暴力団関係者まで使って組合つぶしを実行する。第一交通の不都合な真実。タクシー労働者の常識だ。
 求人票には「労働組合なし」と書かれているが、それも嘘だ。組合がなければ、飯野博行常務取締役や聖龍世こと畠山喜徳(旧姓:谷口)らが不当労働行為(労働組合法違反)で東京都労働委員会で審問を受けることなどあるはずはないからだ。

「無線委員会が3つ!」飯野常務の行き当たりばったりの証言

 飯野常務は第一交通武蔵野の前所長だ。労働組合は反社会的だと吹聴していた飯野常務だが、労働委員会公益委員からの、第一交通の無線配車が乗客の利便性のためではなく、配車差別を通して搾取し組合つぶしを行うためにあるのではないかという厳しい詰問に、答弁に窮した飯野常務、ついには第一交通武蔵野の無線は繋がっていないとか、第一交通武蔵野には無線委員会が3つあるなどとわけのわからないことを言い出す始末。
 慌てたとはいえ、無線が繋がっていないなど、などあまりにもバカげた答弁だし、無線委員会が3つあるなど、それこそ配車差別を通した搾取と労働者支配のための無線としか言いようがないではないか。

労働組合員狙い撃ちの解雇

 元第一交通武蔵野の労働者、T組合員の証言は決定的だった。T組合員は、飯野常務が小倉分会長だけを狙い撃ちして解雇した上に、それを隠ぺいしようと、組合加入以前のT組合員に退職願作成を強要した事実を証言したからだ。
 組合加入前のT組合員に飯野乗務が書かせたこの退職願偽造についての証言が重荷になったのか、公益委員から問い詰められた飯野常務は一言も言い返すことができなくなってしまったのだ。
 しかし労働組合員狙い撃ちの解雇などが驚くにはあたらない。愛知の第一交通では労働組合員委員長の自家用車に細工し大事故を起こさせて解雇した。労働組合の女性書記長には暴力社員をしつこく差し向けて心身症に陥れて解雇した。大阪の第一交通では労働組合の積立金を詐取しようとした。そのほかにも組合つぶし目的の偽装倒産など第一交通には朝飯前だからだ。
 事実、第一交通武蔵野でも聖龍世こと畠山喜徳がらみでの拉致暴行未遂事件(2017年9月24日)や拳銃不法所持容疑での家宅捜索(2017年10月2日)が起こっていたではないか。
 
デリヘルやくざ聖龍世(ひじり・りゅうせい)って誰??

 聖龍世とは誰あろう畠山喜徳(旧姓:谷口)自身が名乗った名前がそれだ(週刊現代2018年11月27日号)。聖龍世こと畠山喜徳のデリヘルがらみ拉致暴行事件は今でもネットで谷口喜徳で検索できるほど有名人だし、飯野常務とは芙蓉第一交通以来の旧知の仲だ。
 第一交通が重宝するその聖龍世こと畠山喜徳。芙蓉第一交通では自ら労働組合を立ち上げて組合志向の労働者を炙り出すという芸当までやって見せた。
 それもそのはず、畠山喜徳は「組合をつぶせっていうくらい言われてたぐらいだから、職場でね」と自慢していたように、デリヘル恐喝未遂事件(2010年10月)を起こすまでは公務員として労働組合つぶしを職務としていたのだ。
 いかにもその筋のこわもてといった風情で労働委員会の証人席についた聖龍世。最初のうちこそ傍聴人や組合員の服装をバカにするになど、虚勢を張っていた畠山だが、肝心の審問の内容になると、それまでの虚勢はどこへやら、すっかり小声になってしまい「忘れました」と繰り返すばかり。しまいには業を煮やした公益委員から「何をしに来たのか?」と何度もたしなめられる始末。なるほど谷口の証人喚問要請に対して会社が強硬に拒否していたわけである。

第一交通武蔵野分会に入って闘おう!

 「事故でも起こしたらおしまいよ…全額自己負担だから…」とは、第一交通武蔵野の労働者の嘆きだ。団体交渉や労働委員会の期日は組合ホームページに掲載する。多摩連帯ユニオン・第一交通武蔵野分会の戦いは終わってはいない。労働者は組合に結集して不当な労務支配と闘おう!

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2019年4月1日月曜日

第一交通武蔵野分会NEWS 第23号

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都労委闘争を闘う第一交通武蔵野分会の闘いに
すべてのタクシー労働者は注目とご支援を


都労働委員会で第一交通武蔵野の
不正・不当労働行為を暴き出そう

第一回審問 4月3日(水)
時間 13;00~17;00

・O分会長証人(組合側・解雇当該)
・I証人(組合側・多摩連帯ユニオン前書記長・就業規則の恣意的運用を暴く)
・O証人(組合側・会社による街宣への妨害行為を暴く)

第二回審問 5月30日(木)
時間 10;00~17;00

・T証人(組合側・退職願の偽造など不当労働行為を暴く)
・飯野博行証人(会社側・第一交通武蔵野常務取締役、数々の不当労働行為の責任者)
・畠山喜徳証人(会社側・旧姓谷口、就労妨害などの実行者)

場所はいずれも、都庁第Ⅰ庁舎38階都労委審問室



◆ 第一交通武蔵野の分会長は、第一交通産業(本社・北九州市)がユアーズというタクシー会社を買収する過程で労働条件の不利益変更に反対し、多摩連帯ユニオンに加盟して闘いを始めました。すると、飯野博行常務を初めとする会社幹部は、「暴力団関係者」を名乗る乗務員をも使って就労妨害と組合に対する誹謗中傷を繰り返し、分会長を病気休職に追い込み、「休職2ヶ月たったら契約を解除する」という規定を分会長にのみ適用して、解雇に追い込んだのです。私たちはこのような労働者の権利のために闘う労働者の解雇を絶対に認めるわけにはいきません!
 第一交通産業は、経営の傾いたタクシー会社をM&A(合併と買収)方式で買収し、労働組合つぶしを行ってきた会社です。鯱(しゃち)第一交通労働組合の委員長に対しては、私有車に細工をして事故を起こさせ、大ケガを負わせた事件がありました。私たちは、都の労働委員会で、こうした第一交通産業の不正を徹底的に暴き、分会長の解雇撤回をかちとる決意です。
 「週刊金曜日」2018年1月26日号に、安倍と麻生をバックにした第一交通産業が全国的に不当労働行為を働いていることが暴露されました。その中で明らかになったことは、第一交通産業本体からの司令として、全国のグループ傘下の会社に対して、最低賃金法違反を免れるために、労働時間を実際に働いた時間よりも短く管理せよということを行ったです。この他第一交通産業が全国で行っている法令違反は、枚挙にいとまがありません。私たちは、無法極まりない第一交通を都労委の場で裁いていきます。
 
◆都労働委員会闘争は、4月3日と5月30日の2回にわたって、組合側・会社側の双方の証人に対する審問が行われます。
 4月3日の審問では、解雇当該の小倉分会長がまず証言を行います。その内容は、
①ユアーズが第一交通産業によって買収されて第一交通武蔵野になる過程で明らかに労働条件の不利益変更があったこと
②労働三権を否定した新就業規則を強行するために、不公平な労働者代表選挙が行われたこと
③労働組合運動を始めた小倉分会長に対して、営業時間就労間際の長距離の乗客に対する「乗車拒否」せよという不合理な業務命令があったこと
④暴力社員を使った就労妨害、などです。
また、この日の審問では、2016年12月に第一交通武蔵野資本が小倉分会長を「自然解職」という名の解雇に追い込むために休職通知を発したことへの追及逃れのために団交をのばしたことや、2016年4月に組合として初めて取り組んだ社前でのビラまきを会社が暴力乗務員を使って妨害した様子も明らかにする予定です。
 5月30日の審問では、小倉分会長の闘いにつづいて組合に加入したT組合員がまず証言します。T組合員は、小倉分会長よりも長期に渡って病気休職をしていましたが、一度も「休職通知」を受け取ったことがなく、また「2ヶ月で自然解職」という就業規則上のルールが適用されたこともありません。小倉分会長への適用が、いかに労働組合員であるがゆえの恣意的運用であるかがはっきりするでしょう。
 さらに、この日、会社側証人として、飯野常務と「谷口」という乗務員が証言します。飯野常務こそは、ユアーズへの会社乗っ取りのすべてを知る責任者であり、小倉分会長への数々の不当労働行為を働いてきた張本人です。また病気の乗務員を乗務させ、過労死に追い込んだ責任者です。団交の場でも、激高した小倉分会長に対して、「大丈夫か?」とせせら笑い、T組合員に対しパワハラを行った人物です。
 また「谷口」は、2016年4月に私たちが社前行動を行ったときに、私たちの仲間を威迫し、「組合つぶしのために武蔵野に来た」と言った人物です。実際に飯野常務らの支援のもと、小倉分会長に暴力をともなう威迫行為を繰り返した人物です。審問闘争を彼らを裁く場として闘います。
 すべての皆さん!第一交通武蔵野で起こっている組合つぶしは、今の社会の縮図です。ともに闘いましょう!



4・3第一交通武蔵野の不当解雇を許すな!
都労委闘争報告・春闘集会

時・4月3日19時~
場所・西荻南区民集会所
(杉並区西荻南3-5-23 JR西荻窪駅南口徒歩5分)

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