2016年7月26日火曜日

第一交通武蔵野分会NEWS 第8号

https://drive.google.com/file/d/0B2HgPUAlbi38MXJyQVlVeTZ4eGM/view?usp=sharing


 労基署の指導内容を隠蔽、
組合弾圧のデマキャンペーン

 7月23日早朝、22日に凶行された当該組合員に対する吊し上げ攻撃に抗議して、組合員13名が社前での抗議ビラまきを行いました。その後就労妨害を意図した弾圧要員を呼び寄せたため、当該組合員はトラブルを避けるために勤務をあきらめざるを得なくなりました。
 私たち組合はこのように就労を暴力的に妨害しようとする会社の行為を強く弾劾し、抗議・団交を申し入れます。

賃金ダウンもたらす就業規則改悪
 第一交通武蔵野株式会社は旧株式会社ユアーズを2015年12月1日付で買収して発足しました。買収に際して雇用を引き継がれた労働者の労働条件は、法的に引き継がれてしかるべきものです。しかし会社側は脱法行為として新たな就業規則を2016年3月1日付けで制定し、賃金ダウンを強行しました。
 ところがこの際、就業規則制定に伴って意見書を添付するべき従業員代表選出に、重大な不正行為を行ったことが発覚しました。なんと会社任命の職制である「班長」を「従業員代表」であると強弁して申請したのです。当然労基署はこれを認めず、従業員代表選のやり直しを指導しましたが、会社は「班長信任投票」でごまかそうとしました。
 こうした不正行為は、労働組合と労基署によって指弾されていますが、会社は労働条件の不利益変更による賃金ダウンを改めないばかりか、労基署の指導を口実にさらなる賃金カットを強行し、あろうことが「組合のせいだ」とのデマキャンペーンを開始したのです。常態化している違法行為
 さらに会社を追い詰めていることは、7月12日に行われた陸運支局による監査によって、運行停止の行政処分が下されたという(組合側未確認)情報です。会社買収から半年もたたないうちに行政処分が下されるということからも、第一交通武蔵野における違法行為が常態化していることがうかがわれます。そもそも第一交通産業グループ全体が、繰り返し行政処分を受けている企業体であり、陸運支局の監視対象となっていることは想像に難くありません。
 会社はこの行政処分をも「組合のせいだ」と、デマキャンペーンを行っているのです。

低賃金化の上にさらに賃金カット

自作自演の賃金カットで労働組合への憎悪を扇動

 B氏は旧ユアーズ時代から極めてまじめに乗務していた労働者です。会社の就業規則改悪によって賃金が低下し、やむなく夜日勤(ナイト営業)へと乗務変更したB氏ら数名に対して、再び何の理由もなく3万円(B氏の場合)もの賃金カットが行われました。これに抗議したB氏に対して、飯野常務をはじめ他社から移籍したA氏ら数名によって「当該の組合活動のせいで労基署から指導が入り、やむなく賃金を時給で計算せざるを得なくなった」とデマを吹き込んだのです。
 労基署はそもそも賃金未払いなどの「最低限度の労働条件」については指導しますが、賃金をカットするように指導を行うようなことは絶対にあり得ません。それどころか、実際に賃金をカットできるのは使用者である会社のみです。自作自演でまじめな労働者の賃金をカットしておいて、労働組合を誹謗中傷するためのデマキャンペーンのネタにするなど、卑劣極まりない行為です。この一点をとっても、会社側が「まっとうな労働者代表選挙」と「労働者の権利回復」を恐れ、「儲けは会社に、リスクは乗務員に」という悪質な労務政策を固守しようとしているかハッキリとしています。
「安全無視の利益追求」犠牲になるのは乗客と乗務員だ!
 A氏らの組合への誹謗の中で、私たちが特に問題だと考えているのは次の点です。
① 第一交通のいいところは違法な長時間乗務を自由にやらせてくれるところだ。
② 第一交通は違法行為を承知で繰り返しているので、ゆすれば金をとれる。だから、班長などは無能な人間にやらせておいて、組合などはやめた方が利口だ。
③ 組合活動をするようなまじめな乗務員は第一交通の運営方針の邪魔だ、他の会社へ出て行け。
私たち組合は、夜日勤(ナイト乗務)の乗務員が、連日の16時間乗務を行っている事実を把握していましたが、その危険性については、本NEWS上で「損害金額の大きい重大事故の場合には,100%乗務員と保証人の負担として解雇する」という就業規則問題として取り扱うにとどめてきました。それは、就業規則改悪によって限度を超えた長時間乗務なしには、もはや生活できないほどに賃金レベルが下がってしまったことを、同じ労働者として日々実感していたからです。
 しかしそのような限度を超えた長時間乗務によってもたらされる危険は、居眠り運転などによる重大事故を誘発するだけでなく、乗務員の健康を蝕み、結局は家庭をも崩壊させかねないものですし、それ以上に問題なのは、私たちを信頼してくださる乗客や社会に対する重大な背信行為であるということです。

第一交通武蔵野株式会社とは?

東京都武蔵野市境2−2−18グランクレステ201に本店を置くタクシー会社。
2015年12月1日に旧株式会社ユアーズを第一交通産業株式会社が買収した。

「労働条件の不利益変更」を許すな!

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